マッチングアプリ悪用「親子ぼったくり事件」について、小学生のみんなにもわかるように説明するね。

ぼったくりって、どんなこと？

「ぼったくり」というのは、本当はとても安いものやサービスなのに、ウソの理由で高いお金を払わせる、悪いやり方のことだよ。

たとえば、100円のジュースなのに、「このジュースは特別だから1万円だよ」と言って、だまし取るようなことだね。これは、みんなの純粋な気持ちを利用した、絶対に許されない行為なんだ。

この事件には、永井麗央（ながいれお）容疑者という21歳の男の人と、そのお母さんである永井博美（ながいひろみ）容疑者という49歳の女の人がかかわっていたんだ。

この親子は、マッチングアプリという、スマホなどで新しい友だちや恋人を見つけるためのアプリを悪用して、いろいろな人からたくさんのお金をだまし取っていました。

彼は、小学生のころから野球がとてもうまくて、将来プロ野球選手になれるんじゃないかと期待されるほど、すごい選手だったんだ。でも、高校を卒業したあと、なぜか悪いグループに入ってしまい、たくさんの人をだます事件の中心人物になってしまいました。

お母さんの永井博美容疑者は、実は障がいのある人たちを助ける仕事をしていました。しかし、息子の麗央容疑者から「簡単に稼げるよ」と誘われて、悪いことに手を出してしまったんだ。

この事件で特にひどかったのは、ぼったくりグループが、目の見えない人や、障がいのある人たちをねらっていたことです。困っている人たちを助けるはずのお母さんが、息子と一緒に弱い人たちをだましていたんだ。

この親子は、たくさんのお金が欲しかったみたい。お母さんは「生活が大変だった」と言っていて、お金のために悪いことをしてしまったんだ。でも、どんな理由があっても、人をだましてはいけません。

この事件は、どんなに才能があっても、周りの環境や、自分がする選択によって、悪い道に進んでしまうことがあるということを教えてくれています。

みんなも、知らない人から「お金をあげるよ」とか「簡単に稼げるよ」と誘われても、絶対にだまされないように、気をつけてね。困ったことがあったら、すぐに大人に相談することが大切だよ。